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笠嶋所長の音楽療法色々

Vol.1 1〜10 Vol.2 11〜20

Vol.3 21〜30 Vol.4 31〜40

Vol.5 41〜50 Vol.6 51〜60

Vol.7 61〜70 Vol.8 71〜80

Vol.9 81〜90 Vol.10 91〜100

Vol.11 101〜110 Vol.12 111〜120

Vol.13 121〜130 Vol.14 131〜140

Vol.15 141〜150 Vol.16 151〜


トンカラリン情報

その8

対象者を観察する技法

 私は先日 健常の方で、30台から 80台までの方の70人のセッションをしました。
最初あまりこういう経験がなく、教育的でなく、療法的でなくではいったいどうすればと思いました。
しかし1輪に大きくな輪になっていただくと それはそれは 近親間が沸き、私が輪の真ん中 あるいは、右、左 と顔お合わせて お話ができました。
結局1対1 ということになります。
朝5時半からいらっっしゃた方 とか 茨城の田舎から いらした方とかのお話を1対1でお聞きし70人全員にお伝えするということができました。

つまり それは 70人全体がその方の様子が分かるということになりました。

これは観察というより 治療構造の問題となります。

ゾルバという曲で一方向に手をつないで歩くというダンスがあります。

ただ手をつないで、ぞろぞろあちこち歩くのですが、これが好評でした。

何だか あっけない気分であまり心配しなくてもいいのだなと思いました。

 ただセラピスト 私 アシスタント3人 で4人の力が必要でした。

                        平成22年12月10日 いいお天気の日に


その82

危機介入

という言葉があります。

セッションしている時に思わない事態がおこることがあります。私達が接しているのは、体力の弱っている方、混乱している方、理解が出来ない方と様々です。

 

先日有る病院でセッションをしている時 に不測の事態が起こりました。

そういう時 音楽が楽しいという原理の元にセッションを行っているわけですからセラピストとしては 判断に苦しみます。

「楽しい」を続けていいものかどうか?また セラピストが スタッフに協力するべきかどうか?

セッション対象者になんと語りかけるべきか?

 

多くの想いが頭をめぐります。

「気をしっかりもて!」と自らを励まします。

私が取った行動はとりあえず 10分何もしないで立ち続けました。

しゃべりもしないで。

それから 普通にセッションを続けました。

 

30年ほど前には ご遺体が通り過ぎる経験をしました。ご家族があとからついていました。

しかし、認知症患者さまは何の変化も起こりませんでした。

結構そういうものでもあります。

 

寒い 平成23年1月    15日 昔は成人式でした日に。


その83

施設での話しです。

私は強度行動障害の方の施設で 月に1回のセッションを行っています。

言語は1名以外は無く 全員 で 15名くらいの男性が多いセッションです。

知的障害も重度で、言語理解も難しく、その上 突然の行動(走る、動く大きな声をだす)などがあります。

もう随分長くかかわっています。

それで、言語はありませんが、私が 喜ばれているのが認識できます。

 

先日のセッションの日に職員の方が 少し待って欲しいとのお話がありました。

それは、あるメンバーの方が 自分で顔から転んで ひたいに 傷を作り 何針も縫わなくては いけない状態が生じたそうです。

 

血も流れ 大変な状況のようでした。

20分送れて セッションが始まりました。

そのとき 感じたのですが、 どうも いつもと雰囲気が異なり、落ち着きがありません。

やはり、お友達の怪我に動揺していると思われました。

 

先日の精神科では なにごとも無く セッションは続けましたが、ここでは影響が見られました。

統合失調症 と知的障害(重度であっても)では やはり 違いがあるのではないかと思った次第です。

                昨日誕生日で70歳になりました。 23年 2月22日。


その84

地震の時 私の対象者の方々は。
地震があって、1週間以内に 最重度の強度行動障害者の方の施設でセッションをしました。
どれほど大変だっただろうと、胸を痛めて、部屋に入りました。
時間通りでしたが、皆さん全員 椅子に座って待っていて下さいました。15人と職員5人くらい皆さん 地震は 理解できないようで、何も変化はありませんとの職員のお話でした。
しかし セッションは何故か非常に 反応がよく、いつもより沢山の音楽活動がありました。
声無き声で「大変なところ 良く来てくださいました」とのメッセージと受け取りました。
停電の時は職員の方のご苦労はいかばかりだったでしょうか?
施錠されているところにいる 方々で、言語の理解がありません。
もしものときは と考えると 施錠している施設の負担は大変なものでしょう。
職員は全員立ったままでセッションでした。
無理して行ってよかったと思いました。

                    平成23年3月19日 大地震の一週間目


その85

   「喪の仕事」について。

   人間が大事なものまた、ことをなくした時に陥る心理を分析し、立ち直る一連

   の心理的作業を「喪も仕事」「喪の作業」などといいます。

   フロイトは7段階に分けておりますが 

   

   ボールビーはそれを4つの段階に分けています。

   1 段階 ショックによる無感覚段階

   2 保持 抗議の段階

   3 断念 絶望の段階

   4 離脱 再建の段階

   

このたび 東日本大震災 の被災地に赴き 現状に遭遇し、悲しみに打ちひしがれる

ている人々を間のあたりにして、この、一連の作業にしての理論を思い出しました。

 

現在 被災して40日程度過ぎています。

全体的には 1の段階 2の段階 のあたりかと思われます。

このような 方々に 音楽療法士としては どのような音楽を提供するのが良いか

考えてみたいと思います・

 

                   平成23年 4月 21日 まだ肌寒い日に。


その86

初心にもどる
  同じことを長くやっていると 惰性になります。
  最初のこと  つまり 基礎が大事という」ことですが、私はできれば10年で

  変わりたいと考えています。

  だいたい 勤務している 教育現場では 概ね10年で変わりました。

  現役の公務員の先生方もそうのようですね。

  セッションも同じで、最初から 出発 する考えが大事のように思えます。

  どうしたら そうなるか 考えるのですが、違う社会に自分をおくのもいいことです。

  今度のボランテア活動では 4人に先生にセッションを みることが出来ました。

  それぞれ 特徴があり、選曲 てんぽー 話し方 いろいろ勉強になりました。

                      寒い6月の 2日に。


その87

様々な要因を含むセッションについて

私は知的障害者の作業所に昨年からいっています。

そこは NPO 法人の作業所で、14、5人の18歳から 50代の方までいます。

年齢の幅もあり、また知的レベルの差もあります。

そこでは 結構新しく入られる人もいて、なかな環境を整えるのが困難になります。

よい課題は ゾルバという曲に(CD)合わせて手をつないで歩くというのをしています。

これは テンポが変わりだんだん早くなります。

先頭を アシスタントがやり 私が 打楽器でテンポを表示しています。

精神科では手をつなぐのはまづ 出来ません。

しかし 友好的な 知的障害者では 出来ますが、

 問題のある人はやはり手つなぎには 抵抗がありました。

手をつなぐのは できそうで難しいし、また テンポを変えるというのも

また 課題としては よいものです。

フォークダンスというのもありますが、ゾルバの曲は大変セラピーとして意味があります。

            またまた猛暑に日に 平成23年7月2日


その88

仕事場の開拓について

昔 30年前ころ 私は甲府の松井紀和先生に 教えを戴いていました。

私は一人で君津市 で、ボランテア活動として 就学前の通園施設で 音楽活動をしていました。音楽大学(短)をでていたので、始めから 施設では先生になってしまいました。

今もそうですが、児童、生徒の場合は 自前で お金を払って治療、を受けることがあまりありません。

ですから 仕事になるとは あまり思っていませんでした。大変な勉強にはなりました。

多くの障害児が みんな 違う症状を」もっていて、音楽には非常に関心をもっていましたので。

 目からうろこ で音楽観が変わりました。

そのころ 米国音楽療法視察団 というのが結成されて 松井先生を団長さんにした団体に 私も参加しました。(1985年)

今は 其処に参加していた方々 が 日本の音楽療法界の指導者になっています。

さて それで、松井先生から おそわったことは 「話がきたら 必ず引き受けなさい」ということでした。

「治療者は断ってはいけない」

「医者は断れば、罪になります」

といわれました。

これが 仕事に繋がる まず第1歩のかんがえ方である と思います。

                 

                79歳10ヶ月で 盲腸になった時に 平成23年8月1日

 


その89

仕事について。
 私の師匠 松井紀和 先生は 音楽療法の原理を3つ 挙げています。

   1 音楽療法 の音楽は楽しくなければいけない

   2 音楽療法をする時に 動機づけが必要である。

   3 対象者の 適応水準に合わせなければいけない。

          1985年 牧野出版発行 音楽療法の手引き

 これは 正に 仕事をする時の必須な条件になります。結構大変なことです。対象者 あるいは 事業者 が我々を雇う時に このことが しっかり行われることを 望みます。

 これから 就職活動して 音楽療法士として雇ってもらいたい人は もう一度この原理にしっかり目をむけて、実力を上げていきましょう。

            凄い台風の後で  平成23年 9月 23日


その90

仕事を獲得する為に

ミュージックセラピストという仕事は、お客商売です。

だから 感じがよいことも大きな要素になります。

 感じが良いタレント性が 大事ですよ。笑顔 人を敬う気持ち、安心できるような 受け答え、どつしりした 感じ(何かあっても受け止められること)

 

また 職員の方の領分を侵さない。これもとても大事です。

私が良く使う手は  職員の方に 何かお願いをし、「私達が職員の方に色々お世話になって仕事がうまくいっている 」ということを分かっていただくようににする。

 

このことは  師匠の松井先生から教わりました。

「自分が上手にやったから 何かが改善された という話はしてはいけない。」というのです。

実際全く反応がなかった方々 が 楽しく歌ったり 笑顔になったりしているのをみると、自慢はしたくなりますが。

それは論文で。です。

            天候不順で寒かった日に次は暖かい 平成23年11月12日。