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笠嶋所長の音楽療法色々

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トンカラリン情報

その4
 私は音楽療法の教育に関わるようになって11年が過ぎようとしています。

大勢の方を指導してきました。年齢的には18歳から60歳超えたかたまでいます。

 

ちかごろつくづく思うことがあります。様々な方に指導するということと実際の音楽療法としてのセッションをするのは共通点が沢山あるということです。

 

療法と教育ということですが、実際教育として学生に関わっていても、それはその人の内面の支えとか自己の評価を上げる事とか、あるいは集団の力動が関係してくることとかその他です。

 

私的には「学生を支える他」と「教育し訓練する」とことの区別は付いていません。

やはり学生の様々なレベルを考慮して意見を述べるチャンスを見極めるようにしています。

 

それが、音大出身者から高校で立ての人あるいは、音楽と関係のない領域の学生

または、地元のヘルパー本職の方々 または一般大学の大学院卒の方

 

それぞれの生育歴(?)の違いを踏まえて音楽療法の個人の技法として確立されていく過程を指導するということになります。つまりそれはほとんどセッションに近いという感覚です。

 

師匠の松井紀和先生は音楽療法を獲得する為には「師匠にほれ込んでその人の技法を身に着ける」

ことが早道といっています。つまり松井先生は学生でなくお弟子スタイルという分けです。 

 

今現在これほどの多くの著書とセラピストがいて学会も様々な指針を見失わず「自分らしい音楽療法を獲得」できるようにするのがやはりいいのではないかと思います・・『セッションの目標』

平成19年 10月12日 気持ちの良い秋晴れの日に


その4 

11月になっていいお天気が続きます。

私はようやく精神科の慢性閉鎖病棟でセッションを始めることが出来るようになりました。

リズムの研究にご協力頂くものです。

私が出来るようになったルートを紹介します。こんなに大変な事前の作業があるとは本当に知りませんでした。皆さんも研究する時はこのような手続きが必要だと思います。

それで一応私の経験をお伝えします。

  @病院の選択、あるいはツテ・・これは高名な精神科医師の研究者にご紹介いただきました。

A    病院理事長、病院長(同じ先生)リハ部長、事務方にご挨拶

  B 現場医師部長  リハ部長 作業療法主任に実際の私の研究趣旨(研究デザイン)を説明する

  C 病院スタッフ、患者様用の2種類の研究同意書作成・・これが大変なんども書き直し

  D 病棟師長にご挨拶

  E セッション開始

 

というルートでした。8月に理事長にご挨拶をしてから実際に患者様の前に立ったのは10月終わりになっていました。

初回セッションは師長から、「20人くらいで歌は歌わないかも知れない」といわれていましたが実際  45人に方がお集まり下さいました。音楽をするのは嬉しいことなのだなと実感しました。

10年目を迎える私の「統合失調症患者のリズムの研究」はようやく新しい展開になりそうです。


その4

何故か秋は講演が多いです。

10月は千葉医療福祉専門学校で作業療法の学生さんに講義をしました。

若い21歳が多い学生さんでした。

お勉強は、難しいようで、お利口さんの感じがしましたが、歌う、話すなどの表現があまり得意ではなさそうでしたが、送られてきたレポートをみると音楽 療法はよさそうだと皆さん思われたようです。

 

その次は東京のハートアンドキャレッジという以前からお付き合いのある渋谷駅の前のところで、「音楽療法とは」というお話をしました。

奥様が多くご自分の子育てなどと照らし合わせて、興味深そうに聴いていらっしゃ

いました。

 

その後、大阪の、学院卒業生の研究会で、「音楽療法臨床家になる為の評価」という今私が取り組んでいる研究から話ました。音楽療法士として一人前にはなるには、何ができると良いというテーマです。

有資格者もいるので、密度の濃い研究会となりました。

 

次は会津若松の私が顧問をしている「ばんだい研究会」です。

研究会が呼びかけて、地元で音楽療法に取り組もうとしている熱心な方々がお集まり下さいました。

雪の降る冬は講習会、研修会は無いそうで、ギリギリの日にちでした。

「児童の理論とセッション(地元の障害児にご協力頂きました)」

午後は「ばんだい研究会」の代表の「星明正」さんが精神科、高齢者の音楽の使い方をしました。

 

質疑応答も沢山あり、なかなか終了になりませんでした。多くのところで音楽療法へのラブコールを感じる秋でした。平成19124日 綺麗な空の日に。


その4

 

論文を書く

   私達音楽療法士は論文を書かなければいけません。

   特に育成校にいる人は義務つけられています。

 

   音楽あるいは音楽活動の効果を立証したり、音楽活動の技法を論じたり

   または、先行文献の研究を様々な論文、著作から自分の考えをまとめたり

   します。

 

   音楽家出身の音楽療法士は音楽を言葉にすることに慣れていません。

   というより、消えてしまう音楽芸術を言葉にするのは、むしろ無意味だったり

   します。そこに、音楽療法という結果を求められている、領域の証明の難しさ

   があります。簡単にいえば「楽しいことを科学的に証明する」ということです。

 

   たとえば、ご馳走を食べて、美味しければ、それでいいではありませんか?

   ということを科学的に立証するみたいなものです。

   

   色々な方法があります。

   私は多くの学生の論文を指導しました。

   一番あるのは、自分の感想を述べている。あるいは自分はこうやったということを

   述べているものです。これの到達点は自分の音楽療法のやり方について視点を

   あてているので、あくまでも「自分はどうか」ということになります。

 

   自分がセラピストとして、どう変わったかという視点です。

   CLをどう変えることが出来たかに興味はなく、自分がどう変わったかということになります。

   

   今年は論文をテーマに書いてみようと考えています。

   1月3日に論文「臨床音楽療法士育成の一考察」を仕上げて。


その4

君津でも雪が降りました。会津の星さん(音楽療法士 ばんだい研究会代表)に   「君津で雪が降りました」とメールしましたら、「雪が降って嬉しいのですね」といわれて   しまいました。 

   

   引き続き論文について

   論文の価値は @テーマの独自性 A 学術的であるか  B自分の考え(考察)を深めているかであると、貫行子がその著書「音楽療法研究論文のまとめ方」・・音楽の友社・・で述べています。

    しかし、実際にセッションを行って、絶対に書かなければいけない(音楽療法士育成校では義務付けられている)の場合、論文を書く為にテーマを探さなくてはいけません。

 

   独自性があるテーマを普段のセッションでどうさがせば良いのでしょうか?

   論文を指導するときに指導者はまずこのことの相談にのることになります。

   これは大変な課題です。論文の視点をいつものセッションから決める訳です。

   それは、評価とつながります。評価が出来ることに目を向けないと、何十回続けたセッションでも論を立てるわけにはいかないのです。なぜならば、学術的、客観性が要求されるからです。

 

  セッションの目的に「季節を感じる」などとしている学生がいます。

  「季節を感じる目的だから、季節の歌を歌う」と思っています。プログラム上では必要ですが、そのような目標あるいは視点では評価のしようがありません。

  論文を書くのは研究の為にセッションをするということになります。事例(セッションで対象者の変化について研究する場合)

  研究の場合はよほど心してセッションに取り組まないと論文のテーマを探すのは大変なのです。

 

   今日はここまで。      雪が降って嬉しい日に 平成20年2月2日

 


その4

 論文のこと

  音楽療法は事例研究をしなくていけません。事例を纏めてレポートなり論文を書きます。どんな事例にするか(テーマ)を決めるのがはじめの苦労となりますが、私がいつもしているのは集団であっても、目を引く方といいますか、気になる方がいます。あるいは変な言い方ですが好きな人とかです。そういう方はこちらが興味があるので、関心が途絶えません。

 

  それとラポール形成が上手くいきます。

  ラポール形成後に治療行為は始まりますので、やりやすく、スケール(評価方法)にも早めに取り組むことができます。

   芸術療法学会で発表した事例は、ある女性がセッションに参加はするものの、全く活動が起こらない方でした。「何で?」という関心から75回のセッションの報告をすることができました。

   「統合失調症患者Aさんの陰性症状改善につながった音楽療法」というタイトルで、リクエストの変遷と[SANS]というスケールを使いました。慢性病棟入院30年という方でしたので、主治医のご意見を勿論頂きました。

 

 やってみると、Aさんのお役たった音楽療法が浮き彫りになり私も満足いくものでした。

    

  今日はここまで。平成2036日   研究所にて。本当にいいお天気です。


その4 

 論文について

   私は今精神科の慢性病棟で研究セッションをしています。

   それは、長らく木更津高専の機械科の板垣先生を一緒に研究してきた「統合失調症患者のリズムの研究」です。患者様のセッションはとても上手くいっていて、セッションのはじめにいつも「また来てね」という方もいらっしゃって私達(アシスタント2名)は歓迎されているという実感をいつも持ちます。

 

   通常統合失調症の患者様は人づきあいが苦手という方が多いと思いますが、ここでは、音楽と私達は大変に喜ばれています。 近頃ではセッションの準備のお手伝いの方もでてきて、みんなの音楽の集いのようになっています。

 

   しかし、研究となると喜んでるだでは何も結果を判断できません。

   私の仮説は

  「統合失調症患者のリズムは失調しており、音楽療法により、その失調を改善できる。そのことが病態に関係できる」というものです。

  そのためには病態の改善は何をもって 評価できるのかということになります。

  私のスーパーバイザーからは[BPRS]という評価を使うようにと指導を受けています。

 

  この評価は精神科では一般的な研究評価らしいのですが、医師が評価するものとなっているのです。

  音楽療法士が使えないのです。

 

  このことが今私の研究の一番の問題なところとなっています。

  本日はここまで。

  平成20年 4月18日  君津にて。 


その4 

論文について

 研究としての論文と卒業の為の論文とは何が違うのでしょうか?

 研究の為は多くの分野を同じとはおもいますが、立証とか検証が大切です。

 したがって多くの先行文献と、文献研究とか、共同研究者なども必要と思われます。

 それも信頼できる、データーの上になりたつものです。

 

 研究所というところでは、研究の為にあります。つまり音楽療法でいうとセッションは研究の目標として行われます。これは私が指導を受けている先生のお話では相当の覚悟が必要です。

 なかなか結果がでません。しかもどんな分野の先生方からも納得できる結果とならねばなりません。

 

 実際に私が取り組んでいるリズムの研究はすでに10年をこえていますが、まだはかばかしい報告に到りません。

 統合失調の患者に音楽上の変化はでています。それの学問的証明が困難を極めます。

 

 だれでも取り掛かれる卒論はやはり、それだけのものでありますが、研究という練習にはなります。

 そして、自分のセッションを振り返り、就職に向けて役立つものと考えます。

 

 昨年の8月から研究目的で始まった精神科セッションは、6月より4現場の仕事としての開始することになりました。

 皆さんも一生懸命のセッションをして下さい。

 是非自分のところでもお願いします・・という声が聞こえるように。

 

 平成20年5月23日   明日は高松の講演です。    

 


その4 

論文について

   論文を初めて経験する人は まず ゴールを考えて取り掛かると良いです。

   結論を考えるのは、まあ 仮説ということですが、そこで 自分が何について 述べたいか?がはっきりします。

   自分の考えを論じるのか・ 対象者のセッションの変化を通じて 対象者に音楽療法がどんな役割をしたか・

   自分の考えを実験してみる実験研究・ 今までの研究を纏める文献研究 などなどです。

 

   人間の好きな人は、事例研究がいいですよ。

   勉強がすきな人は文献研究がいいですよ

   経験の豊富な人は其処から生み出した 独自の論を述べられますよ

   医学の環境にある人は実験研究ができますよ

 

   ちなみ に私は全部経験しています。  リズムの研究は10年たちましたが まだまとまりませんのです。

 


その50

論文の書き方。

  事例論文を書くにあたり、大事なことがいくつかあります。

  1 研究計画を立てる

   計画はどんな風に何についてどんな期間に行って、その仮説は何かなど計画します。

   そのさいにどんな評価方法を使うかも考えます。

   

 2 企画を文章にしてみます。

   事例の場合長く施行しているものは、おおまかに区分をして見ます。

   ずっと追っていると何かが違ってきますので、その違いを自分で分析し、それがその場かぎりでなく

   変化が追跡できるものについて、明記し区切り 第1期 2期 3期 などとします。

 

3  その事例で書くと決めた場合は対象児者に論文についての承諾を求めます。

   承諾の得られない事例は不可になります。児童の場合は承諾が得られやすいが

   高齢者 精神科については難しい場合があるので、注意が必要。

   その際 病院 施設 などにも 了解を得ておく。

 

4 文章を書くのに慣れていない人は早めに取り掛かる。

  その際大事なことは スーパーヴァイザーに意見を聞くことである。

  一人では絶対ダメですから そのつもりで。

  なぜならば 伝わる論文を書かなければいけないからです。ひとりよがりにならない為です。

 

  今日はここまで。  梅干しが順調に進んで嬉しい日、08,7,21、