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笠嶋所長の音楽療法色々

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トンカラリン情報

その21
 
音楽療法の難しさU

音楽の勉強が一番大切で、どんなジャンルにも理解をしめし、お付き合いができるようにすることが先ず先決です。音楽療法士の専門性は音楽に関わっているのです。

他職種の方と違うのは音楽できるかどうかと思うべし。

さて次に難しいのは、音楽体験、活動の言語化と文章化です。

感覚を形にする作業です。

これは勉強が必要です。対象者を科学的に理解し、分析し、交流し、結果の証明をします。

つまり理論の勉強です。

                            

音楽療法が職業化できにくいのは、ここのところが、うまく発達しないからです。

なぜ、音楽でなければ、いけないか、なぜこの音楽が、この内容で必要か、なんでこの高さが良いのか、などの「音楽理論」また「音楽が楽しいという意味は」という「生理学的研究と音の関係」など   数えあげたらきりがありません。

 

対象者と楽しく音楽しても、ここのところを勉強しないと音楽の治療的意味を伝えられません。

まあ全世界的難問です。なぜなら音楽は何処でも誰でもしているからです。

それを意味付けて、治療学として確立するという大問題だからです。

ではまた

 川越にて、


その22
ピアノが上手いからといって、音楽療法ができるわけではない。

というのがすごく分りました。

福井にある仁愛音楽短期大学というところで集中講義で、音楽療法の講義をしています。

若い学生さんと、ロールプレー(おままごとのように、患者さんにみたてた学生を相手に練習するもの)をしました。音楽大学ですので、みなさん音楽はとても上手なはずでした。しかしあまりにも演歌がへただったので、ついピアノの力がないものと勘違いしました。実は皆さんピアノ曲の演奏は上手いのでした。

また新しい経験をしました。

この若い学生さんが、ピアノの技術を無駄にすることもなく音楽療法の伴奏力をつけるには、どうしたら良いのでしょうか。日本人のお年を召したかた、精神科で、もう何年も病院生活を送っていられるかた。普通では演歌ですが。

相手に合わせる相手がピアノでは無い訳です。

あるいはクラシックではないわけです。これからの若い学生がどうしたらこの難問を切り抜けられるか、考えなくていけません。

川越にて  18年2月7日


その23
もう3月も終わりになりました。

学院では論文作成,発表、卒業式とようやく一連の作業が終了しました。

昨年はこの時期ついに体調悪化、血圧の薬を飲むことになり、1年が経ちました。 

 

毎日のウォーキング+ 食事制限して、毎日アルメテイック1錠のんで元気になりました。

ドクターから、減量成功で、血圧も低くなり、ヘモグロビンも低く、でこれ良いと言われました。

 

ところで、血圧、心拍で色々が分るのですね。

今長唄を、お稽古していますが、自律神経に問題のある「天 才子さん」にも長唄をするように強く勧めました。それは診療内科の吾郷先生から(学院の先生)「声を長く出すのが効果がある」とお伺いしたからです。

「天 才子」さんは私のいうことを聞くお嬢さんさんなのですぐ始めました。

お薬のお陰もありますが、「天 才子」の名に恥じず、色々の言動はありますが、高かった心拍も6ヶ月で(110くらいから 93くらい)落ち着きました。

 

やはり歌う 唄うのは良い結果になりました。神経症のかた是非長唄を。平成18年3月24日川越にて


その24

音楽療法の難しさ

人前で話すこと。音楽だけでセッションを進めるのは困難です。

お話しが通じない方のセッションはお話しが不要な場合もありますが、大体はお話しと共にセッションは進めます。

 

セッションの進行とか、クライエントとのコミュニケーションとか、セッションを盛り上げるための技法とか、色々喋ります。

 

しかし初心の場合、たたでさえも人前にでてのおしゃべりには抵抗があります。

それを音楽の心配をしながら、クライエントの心配をしながら話します。

 

これはとても大変です。

「さんま」さんのテレビの司会をお手本にして、勉強したらどうでしょうか。

@大きな声で

Aはっきりと

B相手に届いているか気にしながら

Cユーモアをもって。

D 笑顔で

 

できると良いのですが。舞台の台詞のように。俳優のように。

がんばりましょう。

 

明日入学式でも時間があった 川越にて 平成18年4月6日 いい天気

 


その25

音楽療法の難しさ

「対象者が歌いません」という話をよく聞きます。

昨日大阪で、卒業生の主催する、研究会で講演しました。

その際、作業療法の先生が音楽活動していて、月に一度音楽療法士に依頼しているという話の中で、その作業療法士の先生から「自分がすると、対象者の歌があまり聞こえない」という質問がありました。

 

高齢者施設ですが、歌を歌わせるのは実は凄く難しいのです。

簡単に考えている人もいると思いますが、音楽療法士は色々な手を使っています。

 

@笑顔が魅力的になること A心を開く手を知っていること Bよく相手を観察して何故歌わないかが分ること C歌えない理由がわかった場合どうしたら良いかを知っている。

 

 

D歌えない人と歌える人を把握でき、グループの成員の力動を使える

などです。(集団力動)

みんな、体験から、一生懸命獲得していきますが、対象者によるので一言で伝えるのも難しい訳です。

 

平成18年5月15日 川越にて


その26

音楽療法士の難しさと楽しさ

セラピストとの難しさばかりが目立つのですが、なぜ音楽療法が、良い仕事であるかについても述べましょう。

1番いいと思うことは、人間が生きるのは素晴らしいという場面に出会うことです。

学生も色々悩みはありますが、生身の人に音楽で接して、どんな状況にある方でも笑顔になり、共に楽しく音楽活動が生まれてくると、言葉ではなく、「言い知れぬ満足」を得ることができます。それはその状況(病気、障害、もう命がいくらもない方、発達遅滞のかた)などと音楽を楽しむ場を共有することが出きるのは、人間としてある種の「満足」なのです。

 

そのことを何度も体験している間に「生きることの深さを知る」ことになります。

それが凄く良いのです。

 

感動の連続です。是非皆さんも体験してください。

平成18年 6月 30日 川越えにて。


その27

私の母校の武蔵野音楽大学同窓会千葉支部の新人演奏会がありました。

私も役員のはしくれで(いつも川越にいるのでなにも役にたたない)本年は演奏会に行くことが出来ました。

坂(作曲科教授)支部長より聞くようにいわれ14人全員の演奏を聞くことができました。

 

本当にビックリしたのは、皆さんが随分立派な演奏だったことです。

やはり大学の指導、演奏技術が進化しているのだなあと思いました。

 

そこで、打ち上げでお話しする機会を頂いたので、音楽療法のことに触れました。

「演奏ができることは本当に「宝」なので、今度は自分の考えで、何をお客さんに聞いて貰って、どう感じて欲しいかを考慮して演奏を是非沢山して欲しい」と話しました。

 

音楽は人を救うということを是非知って欲しいと思いました。

  川越にて、06、7,19日


その28

今のところ笠嶋の個人パソコンのマックは機能していません。

壊れてはいないそうですが、上手く繋がらず、インターネットが使えません。

困ったものです。

パソコンはできないと、これからは通用しません。

音楽療法の第6回学術大会が仙台で開かれました。私が指導した人は4人

合格し発表しました。また私は座長デビューでした。

その発表でも、パワーポイントの使用が殆どです。

ここ3年くらいですっかりパソコン発表とあいなりました。

簡単になったものです。

私も本年10月27日(金)に「日本精神衛生学会」に

「滑脳症3歳男児の音楽療法ー発達促進の検証ー」を発表できることに

なりました。

音楽療法学会では不採用でしたが、歴史あるこの学会で発表できるのは

名誉なことです。

 

私も頑張ってパワーポイントで挑戦します。事務屋さんに教わって。

 平成18年8月30日  川越にて。


その29

 音楽療法の基礎技術で、「音楽で楽しむ」というのがあります。

この楽しいという展開が基本になり、原理といわれているのですが、中々難しいのです。

私の講義の中で笑いが起こらないとダメとよくいいます。

でもその笑いは音楽ではなく、「話術」で起こります。だから音楽のほかに様々な要素が必要となります。従って音楽療法士の資質では「ユーモア」というものがうんぬんされます。この「ユーモア」をベースにして、そこに楽しい音楽を展開します。

「音楽が楽しい」ということ事態日本の音楽教育の中であまり重要視されていなかったように思います。

ですが「楽しい音楽授業」が行われても「楽しい音楽療法セッション」とは違いがあるのです

この辺を理解しないと、つらいセッションとなります。

セッションに関わるようになるとすぐぶつかるのがこのことでしょう。

 

今度はこの辺のお話しをしましょう。

平成18年 9月27日  川越にて。


その30

セッションは難しいの「第1歩」

初めてのところで初めてセッションを行うのはとても大変です。

普通はアセスメント(どんな方か、何ができるか、どんなようにするか などの診断セッションのこと)に時間をかけて、治療セッションに進んでいきます。

 

しかし、始めというのがあるのは確かです。

初心者のコスモスさんは、あまりの緊張にご飯もたべられなくなってしまいました。

食事をしないまま、精神科のセッションに向かいました。

 

精神科の閉鎖病棟では、何ともいえない雰囲気があります。

慣れないコスモスさんは、緊張したまま、はじまりました。

人間緊張すると、声が高くなりました。大きいな声でとてもステキな笑顔で

セッションが進められました。張り切って患者様と一緒に大きな声で歌いました。

 

そして始めて40分くらいしたら急にしゃがみこみました。

そうです、コスモスさんはくたびれてしまったのです。

すぐに立ち直りましたが、セラピストにとって大事な要素は自分のエネルギーの

コントロールです。

 

秋雨の川越にて 平成18年10月23日