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笠嶋所長の音楽療法色々

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トンカラリン情報

その5
 論文の書き方

  実際に論文を書くというときはやはり色々迷います。 現場を同時に観察できている人が指導者になっても、人間のその時々変化を 文章にしたり、数値化したりするというのはなかなか出来ないものです。

 

  私が師匠の松井紀和先生に受けたスーパービジョンでは、結果をまとめたところから受けます。

  現場をどう把握するかは自分の考えになります。現場の成り行きを自分の視点で書きます。

  つまりセッションの不具合が生じた場合は、結果が思わしくなく、そのことを鋭く指摘されて、甲府(松井先生の研究所)からの電車に中で悶々と考えるというプロセスです。

  

  あまり、論文が良いのかまたは悪いのかという指摘よりも、「私がどう考えるのか」という考え方の指導が多いアドバイスでした。だした結論は「あなたのものです」というのです。

  先生はじっとまっている人でした。

  私というセラピストが自分で考えて、自分で結論をだすという手助けをして下さいました。

  「早く答えを教えて下さい」 といつも恨んで思いました。

 

  「最後にこの論文が査読に通るかどうかは全く分かりません」といつもい言われて、書いた論文の半分は査読に合格はしませんでしたが、多分私は一人前になった!

 

    平成20年 811日  オリンピック開催2


その5

障害者参加型 コンサートのお薦め

  私は以前から 障害者参加型コンサートをしています。障害のある方々が静かにに音楽会に

  参加するのではなく、思いきり 騒いで 踊って 歌っていただくことを目標にするものです。

  大集団のセッションという感じです。

  先日の823日には 大宮でNPO法人 支援の輪 マザーズ(丹下瑞枝代表)の主催で 12分の

  コンサートを行いました。

  スタッフは音楽療法士 6人 学生3人 でした。

  50人を超える参加で にぎやかになりました。障害のある人はどちらかというと重度の方が多かった

  のですが、フロアいっぱいに動きまわりました。

  また 多動の男子高校生も元気いっぱいで、スタッフのセラピストの男性に見守られながら 60分の参加でした。

  チョットデも大勢の中で活動したことは、印象に残るのではないかと思いました。

  お母様は心配なさいましたが、「みんなの中であちこち動くのはみんなで、注意するので、それでOKですよ。」

  とお伝えしました。

  

  いろんな人がいて、みんなで楽しむのが参加型コンサートです。

  しかし忘れてはいけないのは、セラピストの音楽技術の高さです。

  ちゃんと音楽活動に参加してくれるのは、適宜な構成と 高度な演奏技術です。そして進行。

  だからセラピストにとってもいい勉強になりますし、皆さんが 喜んで下さったらこの上ない喜びとなります。

    急に涼しくなった08年 826日 に。


その53

参加型コンサート 

   障害のある方の参加型のコンサートをしまいたが、思いのほか喜ばれています。

   演奏会に参加してくれた、セラピストの人も増えてきました。

   10月13日には大宮で2度目の参加型コンサートをしますが、8月に行ったコンサートより多くのセラピストが名乗りをあげてくれました。そこで、主催者「NPO支援の輪 マザーズ]さんからチラシの頭に、「音楽療法士による」という一文を載せるというお話がありました。

   願ってもないことなので、是非にとお願いしました。

 

   音楽療法士が企画して 演出して、出演するコンサートとしての位置づけができました。

   やはり、これは音楽療法士の専門性が必要であります。

   ステージ出演の障害のある方も ご家族共に大変お喜びで、「このような、企画にボランテアは続きませんから、コンサートの継続はそれなりの有償化が必要です。」と言って頂けました。

 

   ステージで演奏することはどんな方でも好きです。本当は。

   私達は障害がある人でもステージに出して上げられます。ただのステージではなく、セラピストの力(伴奏、バンド、そのほかの技法)で見ている方がああ今日はコンサートに来て良かったと感じていただけるようにというのが仕事です。それは私達のセラピストにとっても大変なエネルギーと努力と賜物でもありますが、それが私達が世の中の人に認めて頂ける一つの手段だと思います。

 

   私はそれを「ステイーゲ」の言っている「コミュニテイ音楽療法」であると思っています。

   10月13日 大宮 コンサートプラザーノス 048−653−9255 13時半から15時半まで。

   どうぞお出かけ下さい。


その54

  参加型コンサート

   大宮で行ったコンサートが終了し 色々な方に感想を伺いました。

   私の著書の「コロのお姉さん」は君津から はるばる大宮まで出向き「トゥモロウー」を生のバンド付で歌いました。近頃はチャンと身体でリズムをとって歌えるので、ドラムスの藤野君もキチンと合わせてくれました。

   コロのお姉さんに感想を聞きましたら、一言「楽しかった」というものでしたが、お母さんが「随分色々な障害のある人と一緒に音楽をして、いろんな人がいるのだ・・とびはねて喜びを表している人も大勢いましたので・・と分かったらしい」との事でした。

   

  コロのお姉さんダウン症ですが軽度で、字も読めるし 近頃では味噌汁も作れるようになり社会人として(22歳)として順調に成長しています。この度 コンサートでリズムを身体でとって人前(200人近いお客様でした。)で堂々と歌え、また 他のお友達を沢山目にした為に

  「何か有る現象の全体を見るという」 に繋がったと思います。

 

   これは知的障害者にとってはとても大切な要素が芽生えたのではないでしょうか?

   これからまたどんな発達に繋がるかと楽しみです。

   多くの方の役に立てる参加型コンサートです。


その55

 参加型コンサート 

  「ミュージックセラピー企画 かのん」は埼玉で行われる音楽療法士中心のコンサートする団体です。

  大宮で行われたコンサートが成功し、いらっしゃたお客様(半分は障害児者)はまたこのようなコンサートがあればいいというご意見でした。

  また応援しますよという人徳家が基金を寄付して下さいました。

  それで、若い音楽療法士が中心となり 笠嶋が代表となり、組織ができました。

  このHPにリンクがあり かのん もHPアップしました。是非ご覧下さい。  

 

  参加型コンサート と音楽療法の啓蒙 就職運動の3つが狙いです。

  ある埼玉の「手をつなぐ親の会」にご案内しましたら、検討下さるというお話を頂きました。

  コンサートから出発する、ひとつの形であると考えます。

  

  並びに私の住む千葉県でも 早速相談が進み ミュージックセラピー企画「葉菜」が立ち上がる予定です。 「葉菜」は千葉県の葉 県花の菜の花 にちなんで菜 で「葉菜」と笠嶋が命名しました。

  代表はこのホームページの管理者音楽療法士の八角広子です。

  また事務局は ミュージックセラピスト協会発起人の 竹内和美さんです。

 

   ボランテアでは有りません 。有料コンサート 有償出演者です。

  肩身の狭い思い出、一般のコンサートにお出かけの障害ある人々に思いきり 楽しんで頂きましょう。

  これを読んでくださる皆さんも是非ご当地で 企画して下さい。

  平成20年 1130日 紅葉の美しい日に。


その56

本年の仕事

  本年は川越の学校を離れましたが、今まで以上の忙しい年でした。

  一音楽療法士の仕事としてこんなことをしましたと羅列してみます。

 

  1 現場開拓・・・浅井精神病院の非常勤講師として、従事。月5回 対象病棟6とても大変です。

  2 そのほかの従来からの現場・・大宮マザーズ 鴨川福祉科 袖ヶ浦更生園 自     宅 ボランテアとして君津市不登校児センター

  3 教育  仁愛女子短期大学非常勤講師(福井) 

         読売日本テレビ文化センター  船橋 北千住

         笠嶋道子音楽療法研究所セミナー

         東京国際音楽療法専門学院 インターン生指導

         講演

 4 協会設立運動

       ミュージックセラピスト協会設立運動 平成21228日設立予定 

 5 著書「音楽療法」 笠嶋道子・吉川武彦 編集。ミュージックセラピスト育成教科書 平成21228日出版予定

 

  以上です。その他 韓国ドラマ 妹よ ソドンヨ 昔の医者の物語 宮廷なんたらとか多数見ました。

  家事はほとんどせず、6000歩のウオーキングも頑張りました

  また 長唄 「秋の色種」で 杵屋弥一郎門下の発表会出演

  

  本日1229日 ばてて、のびています。来年は 頑張らないで生きたいと考えています。

  本年のご愛読有難うございました。


その57

平成21年の新年に向けて

  本年は私にとって記念すべき年となります。

  1 ミュージックセラピスト協会たちあげ

    以前から日本音楽療法学会では人が多すぎてあまり仲間どうしという感じがありませんでした。むしろ牽制しあうような要素も感じられていました。それは残念なことでも有りました。学問と権力関係があるような気もしていました。

    今度立ち上げる協会は、本当に対象者の人々と音楽することに喜びを感じる人が増えるように念じて思いたちました。

    すでに志を理解して一緒に進むことに意思表示してくださった方が多数います。    有り難いことです。

    私も本年は68歳になります。

    この音楽療法を私の後を引き継いで、世に広め、様々な人々に役にたてるような人が一人でも多く生まれることを念じて本年は頑張ります。

  2 「音楽療法」の発行

    クオリテイケア 出版の本が発行の運びとなりました。

    笠嶋道子 吉川武彦 編集 12人の実践家の共著で、音楽療法テキストが完成しました。

    吉川先生のご指導頂き、私も12年間の音楽療法士育成に関わった経験を元になるべく理解して、音楽療法をしようという気になってくれる人が増えますように頑張りました。

    またユニークな技法も実践した好評のものばかりに絞って執筆をお願いしました。

    本来難しい理論 音楽表現の難しさ、様々な評価の難しさ、ありますが一重に実践する為の分かり易さを目標にしました。

 

   以上2つの事項が2月28日に実現します。

   嬉しい新年の幕開けです。

                             

 平成21年1月19日君津にて。

 


その58

  音楽療法の技法について

  音楽療法の技法とは何でしょうか?よくセラピストが100人いれば100通りの技法があるといわれています。

   それでは どうして、その技法を身につけたらいいのか困りませんか?

   笠嶋には笠嶋しか出来ない技法があるのであれば、それは後輩に伝えることが出来ないということになるのでしょうか?すこしこの問題について私の考えを述べていきたいと思います。

 

   私の師匠は松井紀和先生です。もうじき79歳になります。この先生は本当の天才です。

   弟子が学ぶには、先生の言葉、書物を注意深く耳を傾けなくてはいけません。

   言葉を聞いてだいぶ後になってから 「ああそうか」と会得することが多いのです。

   先生の教えの真髄は自分で考えるです。

   例えば、アメリカに行くという行動には何通りかの方法がありそれは自分の目的、環境、経済、体力などなどがあります。それはツアーで決められた、中に入れば簡単なようですが、それでは本当に自分の目的にはかないません。

 

  音楽療法の勉強は 自分を知り 自分を役立てる勉強の仕方を会得(開眼)し、そしてそれを役立てる

  営業もしなくてはいけません。・この工程を自分でするのですよ・というのが松井流の弟子育成法である気がします。だから出来ないのは自分のせい?となります。

  

   だから大変なのです。

   私は凡人なので、もう少し詳しく 丁寧に、優しく、分かり安く伝えることが出来るのかなと自負しています。

                  平成21年2月4日  とても気持ちよく晴れた日に。

  


その59

音楽療法の技術について

  新しく出版された「音楽療法」の中で、音楽療法の勉強は何かという欄を作りました。

  私が修行中に思ったことは、『「理屈が分からないのに 実践はできない」ということはない。』ということです。 是非読んで下さい。

  ある時期、本を沢山読みました。しかし現実はどうなるのかということと結びつきません。

  ポドルスキーというアメリカの学者(精神科医師?)が書いた音楽療法の本を手にいれることがあり、そこには、「どんな音楽がどんな病気に効く」 というようなことが書かれています。具体的な曲が何の病名に効くというように。

 

  この考え方は一方では 信じられて 「モーツアルトが 頭を良くする」という説も現在マスコミで評判になったりしています。私も随分多くの方から 「うつに効く音楽は何ですか?」と 聞かれました。

 

  しかし、実際に対象者の方と音楽を共有しているとそんな問題とはかけ離れた現実がありました。

  

  それで、音楽療法の勉強(修行)は 「対象者に触れ合うことと 音楽療法の理論」とは並行して行うことが早く、一人前になる という考え方になりました。 まか不思議な人間心理と まか不思議な音楽は  一筋縄ではいきません。まず音楽療法勉強する人はそのこところに目を向けて下さい。

                     

ミュージックセラピスト協会設立多く の皆さんに感謝です!  09,3月19日に。


その60

音楽療法技術について

   この度 「テキスト」を執筆し 編集しましたが これから音楽療法に取り組む人が文章でどのように技術を理解できるかがとても考えたところです。

   先日テレビで英語の会話の修得の仕方をみました。

   その時一番大事なことは 当然ですが 話すということでした。

   あまり訳すとか 文法の間違いなど気にしないで話すのが一番早いという話です。

   まさに音楽療法の技術を修得するのも同じで、障害児者 高齢者、病院などに   行って音楽がどれくらい皆さんを力付けるかを体得することだと重います。

   

   ぜひ取り組んで欲しいのは

   1 生の音楽は人が演奏します。 ここがとても大切です。音楽を使いますが、演奏する人が対象者に向き合う姿勢が大切です。

   2 音楽を使って 障害児者を理解することです。

   3 演奏が うまいか下手 かというところより 対象者をどのように大切に思うかということです。

   4 「私はあなたを応援しています。」と伝えることです。

   その気持ちを持ってまず 飛び込みましょう。

   

   困ったら 本を読んで勉強しましょう  テキスト「音楽療法」

   困ったら 先生に教わりましょう・・・・スーパーバイザー といいます。ミュージックセラピスト協会会員に。

  

平成21年4月7日サクラ満開の日に