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笠嶋道子の音楽療法アラカルト

Vol.1 その1〜10 Vol.2 その11〜20

Vol.3 その21〜30 Vol. 4 その31〜40

Vol. 5 その41〜     


 

アラカルト

その11

いよいよ「あなた と わたしのワイワコンサート」は1月をきりました。

チケットは 実行委員を中心に 今回は新聞にも 行政の後援も頂かない方針で 進めています。

とりあえずどういうものかを 知りたいという 委員長の考えの下進めています。

本日私のところに2人の人から 電話がありました。

一人は高校の(当時木更津地区有名な」女子高 現在木更津東校)の同級生からでした。 「日にち変わったの?」ということで「同級生に声かけるからね」という嬉しい応援でした。

 もう一人は 横浜にある NPO の福祉ネットワークという団体からの電話でした。

海を超えて 君津までバスで ご来場いただけるそうで、チケットの予約でした。

 私達のコンサートは 40年前にさかのぼる友達、地域を越えて他県の障害関係団体をも 巻き込みました。

 また,重度の障害者(小学生の時お付き合いのあった方。今は30歳だそうです)の方もお出で下さるそうで、嬉しいです。 その方はお願いしているヘルパーさんが ご招待して下さったということでした。ヘルパーさんが いつもお世話をしている方を招待して下さったのです。

 へーそうなんだ! と思って、今日はいい日でした。

                         平成22年1月26日 穏やかな日に。

    


その12

ついにコンサートは開催されました。

500人入るホールで お客様はどうかな と思っていました。

チケットは 前売りが340枚 当日がなんと 80枚もでました。

なので 400枚のチケットがさばけた ことになりました。

凄いですね。 協力して下さる方が大勢いらっしゃったのです。

   

 さて 当日は朝10時からということで、我々出演者 スタッフは8時半にホール集合となりましたが、諸事情により リハーサルは9時近くなり、30分のリハ時間しかとれませんでした。

9時半にはもうお客様がこられました。

  

 笠嶋が司会をしました。音楽療法的には リーダーです、企画、構成、司会 全部笠嶋です。

 ステージマネージャーとして 埼玉県から ミュージックセラピスト協会から 2人きました。

 やはり 障害児を扱うのに慣れていることが必要です。後日 コンサートに二人を頼みたいという声があります。

 

   反響

   1 楽しかった

   2 子供達が楽しむ姿が心をうった。

   3 00さんの歌で涙が止まらなかった。

・・黒木博子作曲 笠嶋作詞 音楽療法テ  キスト掲載

   3 ぜひまたやってください。

 など 、250人のお客様 と実行委員 15人 ミュージックセラピスト協会会員15   名 出演者18名  ボランテアの方々と大勢で コンサートの幸せを思いました。


その13

 参加型コンサートの君津での「あなたとわたしのワイワイコンサート」は多くの反響がありました。

  嬉しいことに住まいのお隣さんが 60年配の男性が奥さんと一緒に来てくださったそう  で声をかけてくださり 「次回も是非行きたい」この方は私が歩きながらチラシを配った方です。

  このような 方法もアリなんだと思いました。

  またいつもの散歩仲間の70台後半の男性から、「色々な人が集まるのはいいよね。だけどバンドはもうすこし立派にみせてやらないといけない」というご意見。

  ホール音響さんから「こんなコンサートは誰もやっていないから、次も是非色々相談して上手くやりましょうよ」といわれました。

  

  今までコンサートではいらっしゃっていただけない方が多くの声をかけて頂き、私の狙った「コミュニテイ」というのが少し』達成できた気がします。

  また ミュージックセラピスト協会会員の「倉林直美さん」が5月に八千代で同じようなコンサートをひらくことになりました。「葉菜」という名前の参加がコンサート企画の活動の一つです。

  「ワイワイコンサート」にセラピストとして参加し、色々を学びました。

  またひとつ 増えてきます。

  嬉しいことです。

                           平成23年 3月23日 花冷の日に。


その14

「あなたとわたしのワイワイコンサート」

参加型コンサートは 「コミュニティ音楽療法」の考えを元にしにて進めました。それは以前に「日本音楽療法学会のくらしき大会」で、ノルウエーの スティーゲという音楽療法士の講演があり、その話で、私はとても納得できました。

それは 「音楽は社会をつなげる」というものです。

「障害児者 と社会をつなげる」それは 社会つまり「コミュニティを元気にする」という考え方です。

これは私が長く行ってきた「参加型コンサート」を音楽療法とする理論でした。

2009年に発行された 「文化中心音楽療法・・スティ−ゲ著書坂上正巳他訳 音楽の友社発行」に書かれています。

 何か私のやってきたこと、(もう20年以上していますので) が日の目をみたという気持ちです。

    ・・・・つづき・・・

    「健康 生きるということは 社会の中で対話する」ということだ」とかいてあります。

 

冬と同じ寒さの朝に・・・平成22年4月16日

 


その15

 

 ちかごろの ミュージックセラピストの受講生のこと。

 以前 専門学校で教えていた時は通学生は若い方が多く 通信生は年配のかたもいました。

 今度スタートした協会の会員はそれぞfれ、なかなか個性的で、セミナーで講義していても

 嬉しくなります。 本日も船橋ららぽーとの 読売文化センタで 講義をしました。

 午前は基礎 午後は音楽療法 対応音楽教室です。

 人生経験が語られ、私も含めて、人の人生は聞いてみると本当に面白いです。

 何か感じるものがあって、障害児者の 役に立ちたいと考えているわけですが、

 幸せなそれまでの人生を 方向転回して 自分を人の役に立てたい と思っているわけです。

 

  「人間の深い幸せ」は自分の 人生を人の役に立てる ことができた時ではないでしょうか?

    

 午後は 寸劇 津久井京子作 「めだかの兄弟」も練習をしました。キーボドもですが。

 メンバーの表現が面白く 腹を抱えて笑いました。

 津久井さんは施設職員で 保育師さんだった人です。勉強し始めてすでに7年くらいたちますが、まだ納得できなく、勉強にきています。今私のアシスタントをしています。

  こんな寸劇が創作できるなんて、知りませんでした。

  思わない能力が発揮できました。

  みんな幸せでした。

平成22513日 庭の「何じゃもんだの花」が咲いた日に。


その16

先日盛岡に行ってきました。

私の崇拝する打楽器演奏者 東京芸大名誉教授の 有賀誠門先生のコンサートでした。

盛岡で 障害者の人々の お祭りのようなものがあり、そこでのコンサートでした。

私がいつもしているように、知的障害者の方々も一緒にステージにあがり、有賀先生のジャンベの演奏に合わせて、ステージで踊っていました。

有賀先生とお弟子さんの服部恵さんという若い打楽器演奏家の二人で見事な打楽器演奏がくり広がり、200人ほどの会場の皆さんと ステージの方達もとても素晴らしい体験ができました。

有賀先生は はだしです。

服部さんもはだしです。

ステージの皆さんもはだしです。

「はだし」 というのが有賀先生の リズムを大地から感じるという表現の一つの方法ではないかと思いました。

「リズムは生きているという証」 だなと感じた 幸せな一日でした。

 

タクシーの運転手さんに 冷麺のスイカは最後の食べるものと教わりました。

平成22525

  


その17

民謡のこと

私は今民謡と長唄を習っています。

どちらもいわゆる邦楽 という分野ですが 民謡はあまり邦楽という枠にはなっていないかもしれません。

長唄はかれこれ 7年(間抜けた時もありですが) です。 民謡は2年近いです。

長唄は 師匠は「杵屋 弥一郎師匠」です。11でのお稽古です。

最初の2年くらいは声の出し方 音程(?)の取り方が全く分からないで苦労しました。

つまり 音程みたいなものが 平均律にはなっていないので、基準をどこにおくのかが分かりません。

これが 日本の特徴であると思いました。

リズム テンポ 音程といわれている 西洋音楽の分野とは基準が違っています。

稽古の仕方は口唱歌 といわれる口移しの方法です、先生の声のとおりになぞってします。

私は 合唱ではアルトかメゾのパートでした。

師匠は男性ですが 声が高いほうです。

7年かかって長唄のからくりが 少し分かってきましたので、すこしそれを書いていこうと思います。

     庭の梅が立派に実り 梅干づくりに励んでいる 平成22616日に。


その18

民謡のこと

先回は長唄を書きました。

長唄を7年やって すこし 日本の歌のからくりが 理解できるようになりました。

まず 声 は話す高さと 裏声 の組み合わせです。

私の師匠は男性ですが テープにとってみると 私の声と師匠の声の高さに変わりはありません。 ここは 西洋音楽とおおきな違いです。ご承知のように 女声 と男声は概ね1オクターブの差がでてきます。だからハーモーニーが産まれ 合唱という分野が出来ます。

日本の音楽では  それがありません。みんなで歌うから合唱といっています。

 

したがって 響く声の訓練は必要ありません。

発声練習というものはしません。長唄をするは時正座をします。

長唄では 男性が主流?です。歌舞伎座には女性は立てません。

ご承知のように。

今日はここまで。

 

  うっとおしい梅雨のまっただかに。平成22年7月8日

   


その19

 

長唄ですが、長唄と民謡に違いは 何でしょうか?

基本的に両方共に2拍子です。これは 発見でした。

2拍子とは 多分歩くことと 関係があると思えます。

声の出し方 がすこし違います。長唄は 男性が主流になり、高い声がでるからいいというものではありません。

長唄 は 1曲が15分以上大体かかります。

一つのセンテンス が長く 声になります。今勉強中の「鞍馬山」のでだしは「そおれーえ」となります。最初に 三味線なし で 一人で唄います。

速さは メトロノームでいうと 概ね四分音符 60 より遅いくらいです。

しかし 民謡のように 2拍子をとって唄うものではありません。

オペラでいうと レスタチーボ という感じです。

生理的にいうと 沢山息を出し 沢山は吐きます。呼吸の深さととても関係があると思います。

   汗だくでパソコンをうっています。 平成2284日 木曜日。


その20

長唄の特徴は 長唄といい、歌のようにきこえますが、管弦打楽器がつきます。 

唄のほかに三味線・・は 同じメロデイですが、2人で 「替手かえで」といいオブリガードのように演奏する時もあります。あまりハモラナイです。

また 唄も 主の人が全部唄いません。

登場人物によって 変わったり、人によって声質が違うので、何人かで唄うとそれなりの面白さがでます。そして テユッテイ(一緒に唄う・・連れ)と 一人で唄うところもあります。

舞台構成は お三味線と同じ数だけ唄い手がいるのが普通です。

 

三味線3人 唄方 3人という感じです。

そしてほんとうの舞台は 打楽器 笛もはいります。

豪華なステージになりますし、おさらい会では これだけ入るときは会費も 高くなりますが

いわば、オーケストラを率いて唄うということになります。

 

また大きな違いは 唄方の場合 譜面が見られることです。

これは プロの方でもそうです。

しかし、 お三味線は暗譜していますよ。

             お稽古の日なので、浴衣を着ています。平成22年8月28日